84回目の今日、久方ぶりの積雪はあっという間に溶けてしまいました。その自然の成り行きに人は何かを思うのです。
まだ冷たい春風ですが、やがてぬくぬく暖かい風に変わってきます。ところで、無くなるものと失くすものの違いがお分かりでしょうか。
3月も、もう下旬にさしかかりました。
来週の日曜日は3月31日。
4月という季節の玄関口は、もうそこまで来ています。
モノトーンであった世界は、まるでクレヨンやクレパスで絵を描くような
パステルカラーの世界に変わってきます。
なぜか心がウキウキとして、そして何かをしたい、動きたいという行動パターンの
心理が芽生えてきますよね。
それはたいへん良いことだと、私も皆様と同じように思っています。
長い人生の内、どれだけこの春という季節への期待感は何十回も経験されているかと
お察ししておりますが、と同時にその逆のパターンもあったりします。
全ての人が、次に訪れる季節だとか、日付若しくは時間帯などを期待しているとは
限りません。
中には、その時に失くしてしまったものや無くなってしまったものなどの記憶が鮮明に
残っていればいるほど、「嫌な季節だな(日だな・時間だな)」と思ってしまうもので
す。そうしたネガティブな経験や出来事は、顕在意識の中にあるものですから、記憶に
ずっと残っているんですね。
さてその
失ったもの⇔無くしたもの
という単語ですが、同じようなニュアンスをもたれる方がほとんどだと思います。
しかし根本はまったく違うものでありまして、無くしたものとは、物の場合には
見つかることがあります。では精神面ではどうでしょう。
精神面で無くしたというものも、実は心一つでいつでも復活できるんですね。
仏教の真理である、すべては「無」という哲学論から私の持論は少しずれてしまう
のでは…とお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、この世の現実を観てみますと
実は往々にして、「探し出すと見つかる」という法則があるんですね。
それが物であったり、場所であったり、または心が探し求めていた精神だったりする訳
です。
真理上の「無」とは、全てを失うことから「無」となります。
従いまして、「失くす(失う)」ということは、もう元に戻らない、若しくは戻れないと
いうことなのです。
ですから、今からもう1分前に戻れないのです。
これを私は「時は過去に既に過ぎている」と解釈しています。
例えば、クルマ同士の軽い接触を起こしたとしましょう。
そのとき、「ああ、あと30秒ほどあの交差点に入ってなかったら事故は起きなかった
な」とあとから悔やんでしまいますが、もうそこには戻れないと悟ることです。
だからこそ、「今」という瞬間を大切にしなければなりません。
あとから悔やんでも、もう戻れないですものね。
無くすと、失くすは、読み方こそ同じといえども、こうして大きな意味の違いがあるこ
とを分かってくださったかと思います。
メイとメグミを連れ立った筆者は、この場所に来てその感動を詩にしています。
今を大切に生き、そして何を考えそれに基づいて行動しますと、未来はその度に変換
されていきます。怠惰な自分を見つめ直すことが必要なのですね。
私はこうして日々、文章を綴り続けています。
気付いたらまだ1年も経たない内に、8冊もの書籍をこの世に出す事ができました。
出版社の皆様、読者の皆様に心よりお礼を申し上げます。
本当の自分を表現するのに、住む場所であるとか、職業、また男・女という性別も年齢
も、まったく関係ありません。
そしてそれは全ての人が平等に持ち合わせています。
そのことに気付くのは、あなたの心次第だけなのです。
太陽の光を身体いっぱいに受け、堂々と胸を張って生きていきましょう。
新刊「なぜブラジルコーヒーは美味しいのか」のイメージポートレートをお送りしま
す。最近の私の合成写真の登場人物を、いろいろな動きを意識して撮っています。
そうですね…テレビドラマのヒトコマのような感じと捉えてくださいね。
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- 作者: 清水一穂,MBビジネス研究班
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それでは次の更新まで ごきげんよう メイ♪