mei_megumi’s blog

私の世界観、スローライフの薦め

108回目の更新です。明日から沖縄の奄美地方は梅雨入りだとか…。日本列島は本当に南北に長いんですね。会津紀行の続きです。

今は薄曇り、でも夜は雨かも…。刻々と梅雨前線が近づいてくるのでしょうね。こうして日本には恵みの雨が生きとし生けるものたちを育んでいます。

 

昨日も素晴らしい快晴でした。近くの素敵な公園に出かけて自撮りしてきましたが、久

しぶりに児童の遊具施設の中で戯れてきました。なぜか童心に返ったような感じでし

た。ブランコに乗っている時なんかは自然に笑いが止まりません^^

でもやっぱり一人きりという寂しさは隠せませんよね。そんな心境でありましたが、

その写真加工の次の工程が待っていると思うと、これもまた楽しみなものです。

 

さて「会津紀行」の執筆に取り掛かるとしましょう。

今回は会津盆地のある一角をご紹介します。

 

会津紀行  第3話  ~その①~

えっ!?   これで村なの…絶対にそうは思えない広々としたこの地はアクセスも素晴らしい場所、それが湯川村なのだ

 

「村」と聞くと私はなぜか山村地域をイメージしてしまう。

ここ会津には、今回記述する「湯川村」はじめ、「昭和村」「桧枝岐(ひのえまた)村」

が現存する。

私がいた静岡県には、伊豆の「戸田村」と遠州の「龍山村」があった。平成の大合併

より、戸田村沼津市龍山村浜松市に合流するのだが、この龍山村は山村であっ

た。また戸田村駿河湾に面していて漁港もあり、有名な「高足カニ」が漁獲されてい

るが、海のイメージも然ることながら、戸田峠という難所はこの村が山村でもあるとい

う感覚がまだ私の脳裏にある。

従って「村」と聞くとどうしても山深い所なのかなぁと思っていたそのイメージを完全

に覆されてしまったのが、ここ「湯川村」であった。

『 なんと広々とした平地が続くのであろうか!』

 

「米と文化の里」というキーワードがこの地区にはある。

国の制定した「ふるさと納税」でベストランキングに常に入っているのが、この地の名

産物、コシヒカリ「湯川米」である。

その返礼品のお値段なのだが、10㎏米が12.000円、30㎏米が36.000円である。

この価格が高いかどうかは私には判断できないが、米どころ会津のブランドとしては、

かなりの逸品であり、また自治体及び農家の人々が英知を絞ってこの米を全国に知らし

めたことに常に私は敬意を払っている。

コーヒーに例えると、ジャマイカの「ブルーマウンテン」、イエメンの「モカ・マタ

リ」、コロンビアの「エメラルドマウンテン」と言っても過言ではなかろう。

 

辺り一面が田園であるという風景は、ここが盆地ではなく平野なのでは?という錯覚に

陥ってしまうほど広い。

その広さと別に、喜多方市会津若松市、そして東を一直線に走り続けるとやがて郡山

市へ到着する。本当にここが村?  町に昇格しても良いくらいのアクセスの良さも光る。

 

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ちなみにこの湯川村は「ユカワ」ではなくて「ユガワ」と呼ぶ。

福島県で最も小さい市町村として今もなお米どころ、そして忘れてはならないのが

「アスパラガス」と「会津牛」だ。

 

「あいづ道の駅」では地元の農家の人たちが丹精込めて作った数々の野菜の販売をして

いるが、これがたいへん人気であり、観光客や会津の地元の人たちでそのブースのレジ

では行列を作っている。

私もここで何種類もの野菜を、ことあるごとに買い求めている。

特にアスパラガスは最高の食感と栄養満点で私の体を潤っている。

 

ある夕方の風景だった。

ある田んぼの一角から一筋の白い煙がたなびいていた。

そしてそれは風に乗って私の嗅覚にワラの匂いを感じさせてくれた。

子供の頃に嗅いだ匂いと同じだ。

郷愁が我が心に戻ってくる。カラスや他の鳥たちが自分たちの巣へと戻っていく…。

真っ赤に染まった夕日がやがて山裾へとその姿を隠していく。

それは富士山の裾野に夕日が沈んでいくのと同じ光景なのであった。

 

湯川村と隣接する喜多方市の塩川には「御殿場公園」という桜の名所と知られる公園が

あるが、その御殿場という名は、私が生まれた富士山の麓の町、静岡県御殿場市と同じ

名前だ。ここ会津に来て、その名のある場所との出会いは、果たして偶然なのであろう

か…。それとも必然だったのか、今も私にはそれは分からない。

 

私が設計事務所と学習塾を開いていた地も広々としていた。

でもそこの広さなどこの会津の広さと比べると、到底足元にも及ばない。

会津盆地のほぼ中央に位置する、ここ湯川村の広大な光景は我が心にどこかセンチメン

タルな郷愁と、そしてゆっくりとした時の流れを感じさせてくれる感動の場所となっ

た。私の目に焼き付く景色と、嗅覚に味覚、そして触覚や聴覚の五感を養ってくれる。

 

続く…

 

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こうして書き綴りますと、会津は本当に話題作りに終わりがないことに気づきます。

カテゴリーを更に深く突き進みますと、地理・歴史・人文学・自然学・伝統催事・

産業など様々です。

本当に文章を作るのは手間がかかりますが、私は「言葉の力」を常に意識しています。

そこに文章が生まれたと同時に新しい世界観が生まれるからです。

 

それでは次の更新まで ごきげんよう  メイ