176回目の更新です。ここ最近は強い雨が降り続き、少しばかり私の心はグレー。だからこそその心境を生かして今宵は夜のメイをたっぷりと!
夜の被写体は暗く、なかなか夜に自撮りすることはないのですが今回は夜をテーマとしたエッセイと紀行文を載せましょう
私の住む街は夜になりますと一気に人影が見えなくなります。
メインストリートに面している私の部屋は、その静かな雰囲気の中へと溶け込んでいき
ますが、やはり人の声や姿が見えないと一抹の寂しさが目の前に漂ってきます。
逆にそんな時こそ自分の世界観を見出す時だと思っていまして、時を有効に使って
こうして執筆しています。
夜というのは昼間の心身の疲れを癒し、時には自分の五感が要求する動きさえも躊躇す
ることなくできる時間帯。
今回はそうした人が要求するもの、そして大人としての夜の過ごし方などを私なりに
執筆してみました。
舞台は、会津若松市とそれの町と対照的な西会津町をチョイスしてみました。
「会津紀行」 番外編
夜のとばりが近づく頃、人々の心の動きは千差万別で、その全ては自分の時間を作るのである。そこには良いも悪いもない
私はまだ若かりし頃にはよく繁華街へ出掛け、お酒に興じたものだった。
だが一人で行くことはなかった。
友との付き合いや仕事仲間、はたまた当時の恋人であったり妻であったりと
なにかしら人と一緒に楽しんだものである。
良き思い出の一つが、妻との沼津での食事であった。
新潟の名酒「久保田」でほろ酔い気分になった私は、妻の運転するクルマで
駿河湾の波打ち際まで足を運んだ。
時間は22時を過ぎていた。
大きな満月が、波のない静かな海面をキラキラと輝かせていた。
聞こえるのはただ「チャポーン…チャポーン」という浜に静かに打ち上げられる
波の音だけだった。
二人で寄り添いながら、日々の暮らしを語り合った。
二人で目を合わせながら、愛を確認し合った。
それはもう遠い昔の話である。
その海の静寂さに似た町が西会津町である。
この静かな佇まいには安心と安全がある。それこそが平和な暮らしの基本中の基本であ
り、私は夜のこの町の静けさはとても気に入っている。
だが一人暮らしの私は時に無性に寂しさを感じることは隠すことができないのは確か。
こうして激震地より遠く離れた私をも、人生が一変してしまったのである。
この西会津町とは対象に、会津若松市の夜はまた違った光景を見せている。
当時私が住んでいた近くの沼津や三島市と同じく、ネオン街というエリアがある。
このエリアは全国各地の都会必ず見られるもので、昼間の雑多な光景が夜になると
何故か魅惑的に光り、人々の心の中を迷わせる。
それが「妖艶の光」であり、人間の中の本能的なものに刺激を与える。
夜のしじまが降りる頃、人々はそれらに吸い込まれるようにその建物中へと消えてい
く。だが私はその雰囲気に興じることはない。ただ客観的にその街角を見るに過ぎな
い。よく観察すると、幾度ともなくその怪しく光るネオンサインはこうして人の心を惑
わしているのが分かる。
だがそれは良いも悪いもない。
人の五感に訴えるその強靭な力は、人を闇の世界に引きずり込んでいくのである。
夜の町…。
それは人の心を開放されてくれる。
それは妖艶な誘いを受け、冷静な心が破壊される危険性も持つ。
それは明日への夢と希望を作るために、今日一日を振り返ることもできる。
あなたにとって毎夜の訪れ。その意味は何だろうか…。
終わり
さて今回は夜をテーマにした、少しシリアスで艶っぽい内容でした。
そこで気分を変えて、明るい午後の公園でのシーンで締めくくりたいと思います。
そして今日の最後に申し上げたいのは、
夜に一生懸命働いていらっしゃる人たちや、必死に受験勉強にいそしんでいる学生諸
君、そして家庭、家族を守り自分自身の啓発に頑張っていらっしゃる方々を忘れないで
くださいね。きっとあなたもその一人なのですから。
それでは次の更新まで ごきげんよう メイ♪