コーヒー文化を伝えるのにネタは切れません。38回目の更新です。
今日は少しだけ専門的なことをお話しますね
赤道を挟んで、北緯・南緯25°のコーヒーベルト地帯に入る世界78ヶ国で、コーヒー栽培は盛んに行われています。既に『入門・中級編』においてその内容は皆さまにお伝えしています。詳しくはそちらをご覧になってください。
さてこのブログでは、更に突っ込んでグローバルな視点からコーヒーという産物を、具体的なデーター解析のもとで紐解いていきます。
より深くコーヒーを知ることになるでしょう。
この内容を覚えてくだされば、コーヒーブレイクの時、ご友人の方々とのお話の中で、大いに花を咲かせることになるかもしれません。
コーヒー生産国ランキング
それではどこの国が一番コーヒー栽培や出荷量が多いのか? そのランキングをお教えします。上位50ヶ国を一挙にご紹介します。
実際は世界で78カ国が栽培しているのです。
■コーヒー生産量 (2017年12月21日現在)
第01位 ブラジル 3.019.051t
第02位 ベトナム 1.460800t
第03位 コロンビア 745.084t
第04位 インドネシア 639.305t
第05位 エチオピア 469.091t
第06位 ホンジュラス 362,367t
第07位 インド 348,000 t
第08位 ペルー 277.760t
第09位 グァテマラ 236.145t
第10位 ウガンダ 203.535t
第11位 メキシコ 151.714t
第12位 ラオス 136.600t
第13位 中国 114.339t
第14位 ニカラグア 114.307t
第15位 コートジボワール 102.960t
第16位 コスタリカ 87.490t
第17位 フィリピン 68.828t
第18位 パプアニューギニア 58.894t
第19位 タンザニア 52.257t
第20位 マダガスカル 46,882t
第21位 ケニア 46,100t
第22位 ベネズエラ 43,012t
第23位 ハイチ 41,239t
第24位 エルサルバドル 38,636t
第25位 タイ 32,801t
第26位 カメルーン 32,674t
第27位 コンゴ民主共和国 29,798t
第28位 シエラレオネ 26,824t
第29位 ボリビア 21,427t
第30位 イエメン 21,284t
第31位 ルワンダ 19,906t
第32位 ギニア 18,959t
第33位 アンゴラ 14,142t
第34位 ブルンジ 13,624t
第35位 ドミニカ共和国 11,471t
第36位 トーゴ 10,985t
第37位 東ティモール 10,621t
第38位 中央アフリカ 10,120t
第39位 ミャンマー 8.474t
第40位 パナマ 7,550t
第41位 マラウイ 7,217t
第42位 マレーシア 7,170t
第43位 キューバ 6,867t
第44位 ザンビア 6,820t
第45位 スリランカ 6,112t
第46位 ジャマイカ 5,987t
第47位 赤道ギニア 4,220t
第48位 アメリカ 4,144t
第49位 エクアドル 3,905t
第50位 プエルトリコ 3,715t
総務省の統計データでは、現在世界の総国数は196ヶ国です。そのうち上記に示したコーヒー生産の国は79ヶ国ですので、世界の約40%の国が携わっている訳ですね。
確かに主食となる米や小麦は人間が生きていくための主要穀物ですが、嗜好品としてのコーヒーがこのように多くの国々で栽培されているということは、それだけ世界のマーケットが 巨大であるという裏づけになります。
さて2020年は東京オリンピックの年。オープニングセレモニーでは、いつもながら全世界の国々の選手たちが華麗に入場行進します。こうしてコーヒー生産国を調べていて、知らない国がいっぱいありました。この東京オリンピックにはそうした国々の人たちも集まることでしょう。ぜひその時に「ああ、あのコーヒーの国かぁ!」って拝見するのも楽しいかもしれません。
さて、今日は特別に「躍動するメイ」のポートレート第1弾! をお送りします。
普段は清楚な彼女ですが、私の演技によって変わった様子の姿を撮影することができました。
■コーヒー市場について
日本でのコーヒー事情
日本経済新聞 (2018年2月18日付)では、「日本のコーヒー市場が沸き立っている。『本格志向』を弾みに市場は2兆9000億円台にまで拡大。淹れ方などにこだわる『第4の波』も起きつつある。」と報じています。
実は、私が今このシリーズを執筆しているこの時こそ、良いタイミングだなぁと感じています。日本国内のコーヒー市場とも本書が噛み合っている感じがしている気がします。
「コーヒーのことを漠然と知っているが、人前で話したり、聞いたりするほどでもないし…」という方こそ、ぜひ入門編から読んでいただきたく、こうして書き綴っております。
さて読者の皆さん、『ロングセラー』と『ベストセラー』の違いはご存知でしょうか。
上記の日本経済新聞の記事は、実は非常に曖昧に表現されてるのではないかと思います。長きに亘り、人気の衰えがなく常に安定した状況にあるものをロングセラーと言い、流行若しくは一時的な人気が訪れるものをベストセラーと私は解釈しています。
ではなぜ上の記事が曖昧かと申しますと、そもそもコーヒーは歴史は長く、今も愛飲されていますので、『ロングラセー』に当てはまります。が、記事中に「日本のコーヒー事情が沸き立っていて、第4の波がくる」と報じているのは、どうやら再流行の兆しか…?
それなら『ベストセラー』が適切に当てはまるのですが、歴史の長さや沸き立つ市場の背景などというものをこの記事には述べていないから曖昧な表現なのです。
いずれにせよ、日本の市場の中でコーヒーは今、花咲かせていることは事実です。
『中級編』で記述しましたように、ファーストフードやカフェ、コンビニのカウンターコーヒーが全国でたくさん誕生していますね。これこそが3兆円規模の数値に近くなった証です。 またこだわりのコーヒーを求める人たちも多くなりつつあります。
この本書のシリーズを通して、ぜひ私の提唱する『コーヒー文化』に触れ、今まさに再到来しているコーヒーのブームに乗り遅れないでくださいね。
「そろそろ本物のコーヒーと出会いませんか『上級編』」より
そろそろ本物の珈琲と出会いませんか。珈琲道を極めて至福のときを! 上級編
- 作者: 清水一穂,MBビジネス研究班
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今の先物取引事情では、原油(石油)取引よりも、コーヒーの取引がトップに君臨しているとか…。
作物ですので、自然環境に大いに作用される訳であり、世界中の人々が愛飲するものですから、敏感に市場は反応するのだと私は思っています。
それでは次の更新まで、ごきげんよう
メール k-asuka1959@mopera.net
LINE 080-1621-4200 (kappoで出ています。)