mei_megumi’s blog

私の世界観、スローライフの薦め

138回目の更新の日。朝から空が泣いています。その大粒の涙は雨となって地表に降り注ぎ、夕方の教え子とのデートに憂いを感じています。

梅雨前線が近日中に消えていくでしょう。そしたら夏本番!  日本は本当に四季があってその時々の移り変わりを心から楽しんでおります。

今日も奥会津へと取材を兼ねた撮影を予定していましたが、あいにくの雨。

ですからここはおとなしく部屋の中で、作品づくりに集中したいと思います。

今日の夕方には久しぶりに教え子と会います。

高校生活での心境を聞いて、もしアドバイスがあればしっかりと伝えたいと。

若い皆さんは、素晴らしいエネルギーと成長力を兼ね備えています。

私は彼らの潜在能力を引き出すきっかけづくりができれば本当に嬉しい!!

また若い人に負けないように私自身も切磋琢磨して、人のお役に立てればと常に

考えています。

今回の会津紀行の「三島町」もそろそそろ後半。

今日のブログで一旦終了しますが、出版に際してはまだまだ文章を加えていきます。

 

会津紀行」 第9話  ~その④~

日本の原風景がここにある。人も自然も私の心に溶け込んでくる、なんと穏やかな所であろうか…

「ふるさと運動」という言葉がある。
現在、「ふるさと納税」いう画期的な納税システムがあり、自分の気に入った市町村に

税金を納めると、その対象となった市町村から返礼品が送られてくる。

例えば会津地方で全国的に有名になってしまったのが、会津こしひかりを返礼として送

ってくれる湯川村である。雄国山や裏磐梯方面の山々から注ぎ込まれる水と肥大で広大

なその土地には太陽が燦燦と降り注いでいる。

その豊かな条件化で、美味くない米などできない。会津を代表する米産地の一つが

湯川村なのである。

 

さて話を戻そう。

この「ふるさと運動」であるが、三島町は1974(昭和49)年、全国に先駆けて都市との交

流をし始めたのだ。

そして「特別町民制度」を作った。

その制度を利用してここ三島町に訪れた一人の女性歌手がいた。

それは1977年3月のことであった。

「ふるさとはどこですか」というデビュー作を引っさげて彼女はこの三島町の特別町民

となったのである。

三島町の人たちはの可愛い女性歌手を町民皆で応援した。

彼女はそのみんなの声援を受けて、この三島町を日本の我が故郷にしたのである。

やがて「空港」という作品で新人賞を受賞。その後「つぐない」「愛人」など数々のヒ

ット曲をこのように出した。

そう、彼女こそが、台湾出身のテレサ・テンだったのである。

 

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さてテレサ・テンといえば「アジアの歌姫」といわれている。

1970~1980年代に大活躍。スターの座から降りることはなかった。

残念ながら1995年5月8日、休暇先のチェンマイ(タイ王国)で亡くなることになる。

若干42歳の若さであった。

 

ちなみにチェンマイはコーヒー栽培でも有名であり、明光風靡なこの場所で深みのある

コクと甘みのコーヒーをいただくのは、きっと至福の時であろう。

チェンマイ」という名のコーヒーはマニアの中では希少価値の高いプレミアム品とし

て知られている。

 

さて話は戻り、三島町ではこのテレサ・テンを盛大に歓迎した。

そのお礼にと彼女は町民の前でのミニコンサートや植樹祭さどにも積極的に参加して

三島町の人々と深い交流をし続けたのである。

そしてテレサの死後、三島町は彼女の人生と三島町の進んできた軌跡として

テレサ・テン歌姫音路』というゆかりの地マップを作り上げた。

そのキャッチフレーズはテレサの日本でのデビュー作「ふるさとはどこですか」

このフレーズに込められている思いとは、「ひとつの歌がつないだ三島町テレサ・テ

ンとの心の交流」であった。

 

初めて見る雪景色は彼女にとっては新鮮な驚きであっただろう。

そして大好きなってしまった甘酒の味は、果たしてテレサの大好物になったのだろう

か…。

この町の美坂高原ではさらに今、テレサが植樹したシラカバが天に向かって伸びてい

る。それは彼女の魂に届くようにと、今もなお三島町の人々の願いでもあるのだ。

 

第9話 終わり

 

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私は20代の頃、長野県、信州蓼科で初めて白樺の木を見ました。

それからこの木の大ファンです。

テレサ・テンが植樹したその白樺の木を近いうちに見に行ってきます。

そしてこのブログでその様子をお伝えできればと思います。

彼女にまつわる多くの裏話があるとか…。

それを聞きにまた三島町に行ってまいりましょう。

 

次回は三島町の隣、「金山町」に会津紀行は進んでいきます。

 

それでは次の更新まで ごきげんよう  メイ