117回目の更新です。そういえば117というと、いすゞの「117クーペ」を思い出します。
イタリアのデザイナー、ジュージアローの最高傑作、それが「117クーペ」というクルマです。グリーンメタリックのそのクルマを友人から借りて、私は信州へとハネムーンしたことを覚えています。
時の流れは、この瞬時にも変化しています。
でも皆さんは過去の暮らしに戻ることができますでしょうか。
この私には絶対にできないと思います。
でも心の中にはそうしたいっぱいの思い出と共に、「今を生きている」という
証を常に心に刻みたいものですね。
もし、この世から「電力」がなくなってしまったら…。
それは本当に不安と恐れしかないのかもしれません。
でも人間は本来たくましいのです。ただ今の便利な世の中を当たり前のように考えて
しまっていて、不測の事態での危機管理能力は潜在意識の中にあり、そのような時が来
たら、実は素晴らしい知恵と行動が発揮できるのです。
そんな感想をもった一つの映画をご紹介しましょう。
この映画の中では、世界中の電気が止まった原因は、テロではなく彗星が近づき、その
影響ではないかというストーリーです。
確かに理に適っている表現だと思います。
でもこの映画では「神(宇宙空間)からの人類への警鐘」と私は感じ入りました。
あぐらをかいて、生ぬるい暮らしをしている我々たちの心に一喝!しているのかもしれま
せん。私たちは常に自然界に謙虚であらなければならない…そう感じております。
さて「会津紀行」の続編です。
次の目的地は『会津美里町』です。
ぜひお読みくださいね。
「会津紀行」 第5話 その①
美里とは三つの故郷を一緒にした美しい里と名付けたもの。ここに人の美しき言葉が誕生したのである。
今私は、実際に会津美里町に訪れ、農道にクルマを止めてこの原稿を書いている。
この時期、田んぼに水が張られ、夕日の光を反射している。
その様子は池のようだ。
その水面には青い空、白い雲と一緒に茜色に染まりつつある太陽のグラデーションが美
しい。
そして磐梯山や雄国山、遠い所では飯豊連邦などもその水面に写っている。
この夕暮れは静寂そのものであり、鏡のような田んぼに張られている波のない水溜り
は、私の心さえも見透かされているようだ。
『本郷町』『新鶴村』『高田町』の三つの村が合併したので三つを美しい里、美里(みさ
と)と美しき造語をつくったのだ。
ここは会津本地の中でも最も広いエリアをもつ。
例えば、高田地区から美里地区へ移動するとしよう。
まずはクルマがないと非常に困難を極める。
広い! 広すぎるのだ。
東京都の新宿から渋谷へ行くのとは訳が違うほど広大。
その一言に尽きるのである。
私は最初、この美里町に夜に紛れ込んでしまった。帰る方向を見失った。
夜なので、どちらが東なのか、西なのかという方位はまったくわからない。
実は西へ向かって自宅に帰っているんだと確信してクルマを走らせたのだが、まったく.
正反対の逆方向に走っていたのだ。着いた所は、若松市内のはずれであった。
今ではもうそういう経験はなくなったが、会津美里町というこの町はとてつもない
スケールの大きさなのである。
続く…
この町の魅力はまだまだ続きます。
写真と物語の融合の楽しさを次もぜひお待ちくださいね。
それでは次の更新まで ごきげんよう メイ♪